この句に何の絵を付けようか迷いました。
本当は雪降る前の予兆のような虫ですが、
ふと目の前の銀杏並木を見て、そうかこれかと思いました。
ひとり旅ですが「綿虫」くらいの道連れが欲しい。
欝陶しいようないないと淋しいような。
そしてたまには、人生の秋にも、こんなご褒美のような
美しい場面があってもいいかしら…と思うこの頃です。
[銀杏並木] 綿虫や人生といふひとり道
[化粧筆] 頬紅のなかなかのらぬ今朝の冷え
[仮面] 底冷や言ふてはならぬ言葉呑む
[老舗] 冬紅葉茶屋ののれんの深き紺